TCK?

"Third-culture kids (TCK)are those who have spent some of their growing up years in a foreign country and experience a sense of not belonging to their passport country when they return to it. In adapting to life in a 'foreign' country they have also missed learning ways of their homeland and feel most at home in the 'third-culture' which they have created. Little understood by American schools, where they are often considered an oddity, what third culture kids want most is to be accepted as the individuals they are." http://www.state.gov/m/dghr/flo/c21995.htm

"Third Culture Kids" (TCK) とは何でしょうか?英語を読める方は上の説明で理解してくれたと思いますが、僕はここで日本語で説明したいと思います。TCKは40年ほど前に始めて使わ れた言葉でそれからはこれら人たちに関する研究が大量に行われました。

TCKは生まれた国から違う国に行って、再び 帰国する子供を示す言葉です。日本では帰国子女と言う言葉がありますが、これは日本人にしか当てはまらない言葉なので、日本で生まれた外国人のTCKに対 しては使えない言葉です。でもTCKは実際に何なのでしょうか?そして帰国してからどんな気持ちで生きて行くのでしょうか?それをここで書きたいと思いま す。

自分の子供時代を想像してみてください。多分、大半の方は日本で生まれた日本人。乳児のころから日本に住んで日 本の文化や言語を身に付けた。生まれてから日本で育ち自分のアイデンティティが固定するまで他の国や文化に多大な影響を受けなかった。TCKたちの始まり は皆さんと良く似ていると思いますが、彼等はアイデンティティが固定する前に違う国に引っ越しそこでの生活から大きな影響を受けます。TCKの経験は大き く分けて、2つに分けられると思います。その2つを日本人を例と示してみたいと思います。




1)日本で生まれ外国に引っ越す:帰国子女
この子達は日本 で育ち文化や言語を身に付けている最中に何かの理由で外国に行く。外国での何年間の生活の中でその国を文化や言語を身に付けます。そしてまた日本に帰国す る。


2)外国で生まれ日本に帰国する
これはブラジルで生まれた日本人のケース に似ています。その子達は日本人の親もっていて、何かの理由で外国に居た親から生まれ、その国の文化や言語と親の文化と言語を身に付けて育ちます。そこで 何年間経ってから親が帰国する時、子供達は日本で初めて暮らし始めます。

どのケースでも同じことが起きます。TCK は母国の文化ともう1つの文化を受け入れて、それを統合した3つ目の文化、自分の文化を作ります。これは色々な利点があります。例えばTCKはどこに行っ てもすぐ生活になれる。知ってる文化や国を内側と外側から見つめ考えられる。でもTCKも結構苦労します。 TCKが多数の文化を理解しても、自分はその 総合の文化をアイデンティティとして構造したため、どっちの文化にも完璧に受け入れられない。他人から自分の行動や生活を理解してもらうのが難しい。特に 日本では皆と違ったら苛め、差別、仲間はずれにされる。関西に住んで子が北海道に引っ越したどんなに苦労をするでしょう?日本だけではなくTCKはどの国 でも苦労します。外見が同じでも中身が違う、中身が同じでも外見が違う、多分他の国だったらそんなに目立たないかもしれませんが日本みたいな単一文化だと すごく目立ちます。日本で目立つ子供に対する考え方や態度「出る杭は打たれる」を考えるとこの子達は可哀想。多数の国や文化の経験で人生が恵まれたはずの 子供達が違うという理由から日本で受け入れない。祝うべきことが逆に重荷になる。

TCKは日本語で言葉はない。言葉 がなければ社会に認識されていない。日本に住むTCKは少ないからでしょうか?それともTCKが日本で暮らす苦労を良く理解していて戻ってこないからで しょうか?このような状況はちょっとずつ変わってきていると思いますが、日本の未来を考えると絶対変わらなくてはいけないことです。

最 初に帰国子女じゃないTCKが日本で住んでることを認識しましょう。そして受け入れよう。TCKはそれが日本人でも日本で育った外国人でも、日本にとって 貴重な目線と経験がある人材です。
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